Vol.7 聴解・音声学はめんどくさいけど…。
能力を身に付ける勉強をしていれば、
誰にだって得手・不得手があるものです。
かくいう私も、まさに今その得手・不得手と毎日奮闘しております。
苦手な分野、つまり天敵と出くわしたときが、
その能力が本格的に身に付くかどうかの分岐点だと思っています。
逃げられるものなら、逃げたいんですけどね(^-^;
月並みなことを書きますが、逃げずにネチネチ戦い続ければ、
いつかはその天敵は敵ではなくなると信じたいです。
これから読み進めてくださる人へ。
本記事で『天敵・苦手意識』を共有でき、
一緒に乗り越えるお手伝いができればこの上なく光栄です。
日本語教師の鬼門・『聴解・音声学』
今私が『自由の幅』を広げるために身に付けたい能力が、
日本語教育能力です。(世界中で日本語が使われています。)
海外留学・勤務経験を活かして、
ゆくゆくは年々気が向いた国に長期単位で暮らすことが夢です。
そんな能力習得の過程で気になるのが、
日本語教育能力検定試験
(日教検‐にっきょうけん‐とも言われています。)
日本語教育能力検定試験に合格することは、
日本語教師として活動していくためにはアドバンテージになります。
(2017年現在、海外勤務希望する場合はその重要度は低いとのこと。)
試験を受験するしないは置いておいて、
今この能力を習得しておくことが、私にとっては必須といえます。
その中でも、多くの人が苦手意識をもっている分野があるようです。
それが
聴解・音声学です。
これがまた、えげつなく覚えることが多い!
序の口でも、こんなの↓(ぎゃー)
もし同じく日本語教師を目指される方がこれを読んでいる場合…。
以下に書かれていることは鵜呑みにせず参考程度にお願いします(^-^;
『あ〜あ〜、あるある!』くらいの温かい気持ちで、
読み進めていただければと思います。
聴解・音声学を学ぶ理由
学習者が日本語を発音して、『何を・どう間違えたのか』を把握して、
『その間違いをちゃんと支援できるようになるため』です。
暗記ばかりのお勉強にせず、実際口を動かしてやることが重要です。
発声(はっせい)
喉仏をおさえながら『あぁ〜あぁ〜』と言いますと、
震えていることがわかります。この、震えているのが声帯(せいたい)です。
しかし50音順、『あいうえおかきくけこさしすせそ…』と言うと、
なかには声帯が震えていない音声もあります。
@:声帯の震えがある→ 有声音 (ゆうせいおん)
A:声帯の震えがない→ 無声音 (むせいおん)
※か、さ、た、は、ぱ行の音です。
調音(ちょうおん)
口の中で舌などをペロペロ動かすと、
いろんな音を人は出せるようになります。
@:母音(ぼいん) → 息を妨害せず口の中で響かせます。(有声音だけ)
A:子音(しいん) → 息を口の中のどこかで妨害します。
調音法(ちょうおんほう)
鼻音(びおん)
上下の唇で口を閉じて、息をもらさないようにします。
鼻腔へ息をとおして出す音です。(ま、な、が行がその音)
破裂音(はれつおん)
先述の鼻音とはちがい、鼻腔は閉じます。
口の中のどこかで閉鎖をつくってためた息を勢いよく出します。
破裂時の音なので、長く伸ばせないのが特徴です。
(か、た、て、と、ぱ、が、だ、で、ど、ば行がその音)
摩擦音(まさつおん)
こちらも鼻腔は閉じて、口の中に狭めをつくります。
息を乱しながら、息が続くかぎり伸ばせる音です。
(さ、は、ざ、しゃ、ふぁ、ひゃ行がその音)
破擦音(はさつおん)
上述した破裂音と摩擦音が同時に起こります。
(だからひとつの絵だけでは説明が不可能。)
口中のどこかに閉鎖を作るところまではいっしょです。
息を解放するときに調音点に狭めができて摩擦が起こります。
(ち、つ、ちゃ、つぁ、ざ、じゃ がその音)
部屋でひとり音声学と戦うと、家族に心配される。
日本語教育能力の『聴解・音声学』。
勉強中の人も興味なかった人も、いかがでしたでしょうか?
上述した内容はほんの一端で、
私なんかよりも勉強している人なら
『おいおい、ザックリしすぎだな!』
『おいおい、アレも説明せにゃいかんよ!』
…といった感じにピンと来られたことでしょう(^-^;
ちなみに、一端の暗記事項だとしても、
ここで書きました内容は基本中の基本ですので、
覚えていなければ過去問すら解けません。
だから、調音法とその音を使う50音をひたすら定着させます。
こんな呪文のような独り言を、部屋で独り。
よっしゃあ!鼻音(びおん)!
マナガマナガマナガマナガ(行)!!
次!破擦音(はさつおん)!
カタテトパカタテトパカタテトパ(行)!!
OK!摩擦音(まさつおん)!
サハザサハザサハザ(行)!!
シャシャシャ!(←吉川晃司か笑)
ファファファ!ヒャヒャヒャ!
…!…!
…もう、家族が怪しむような顔で心配してきますよ汗
それでも一番重要な『聴解・音声学』基本中の基本。
もっとも身近にある教材は自分の口というのは、案外灯台下暗し。
語学なので、慣れを引き起こすのが一番手っ取り早いでしょうね。
ご参考までに(^^♪
【バックナンバー】
TweetFollow @kaname_nishino
無料プレゼント
【単身渡航マニュアル】
(Cookieが無効である場合、プレゼントを受取ることができない場合がございます。)⇒詳細