日本語だけ教えてりゃイイってもんじゃない。
2021年3月5日
どうも!
在宅オンライン講師として、
最近はクリック&ドラッグ腱鞘炎と戦う西野です。
実はオンラインがそこまで好きじゃなかったのですが、
前稿どおり色々と「やればできるじゃん」と気付け、
張り切り過ぎてしまいました(^-^;
さて、本稿はただの日記のようなものですが、
オンラインを通じて現地ベトナム学習者とどう繋がっているか、
手短に「あーでもない、こーでもない」記したいと思います。
学習者の母語は、絶対学ぶべき。
知る人ぞ知りますが、
私は去年まで現地ベトナムで日本語教育に関わっていました。
お国が絡んだ一大事業なので、そこそこ厳しい研修を潜り抜け、
まじめに色々と取り組んだのは記憶に新しいです。
そのなかでも特にまじめにやったのは、現地語。
そのとおりベトナム語です。
現地駐在中も、担当校のみならず、
そこら辺の一般人相手にも積極的に使ったつもりでした。
その甲斐あってか、ベトナム語は今も口(くち)が覚えています。
話しは戻り、オンライン日本語授業です。
手前味噌にはなりますが、ベトナム人学習者からは
「せんせいは ベトナムご が じょうず ですね。」
そう言って貰えています。
これ、何がうれしいかって言いますと、
自分のベトナム語を褒められたことじゃなくて、
そのことを学習者が、習った日本語で伝えてくれたことなんですよ。
もちろん、ベトナム語を褒めてもらうために使うのではないですし、
「じょうずです」←そう言ってもらえなくても、
「あ この先生、私たちの言語を勉強してくれているんだ。」
少しでもこうしてリスペクトを得ることができれば大成功です。
仮に上↑のようなことをベトナム人学習者が考えつかなくても、
私のド下手クソなベトナム語で場が和めば、それだけで良いのです。
日本語だけ教えて「WIN-WIN」なわけがない。
去年、現地ベトナムにはこのように言った日本人がいました。
「私たちは日本語を教えに来ている。」
「学習者は日本語を学びに(我々日本人に近づいて)来ている。」
「これだけでWIN WINだ。」
()の部分は、そう解釈されかねないという意味で追記しました。
私はこの日本人が言い放ったことが、とても不愉快でした。
現地に住まわせていただいているのに、
どうして外国人の我々が偉そうに日本語しか話さないのか。
そのくせ、日本語だけ話して、教えて、どこがWIN-WINなのか。
もちろん人の信条はそれぞれでしょうが、
私からしたらこの日本人は、同化・同調圧力が強く傲慢です。
(よく現地でノウノウと生きていけるもんだ!)
私が今後どのような形で日本語教育に関わっていくにしろ、
学習者の母国語を学ぶことは大切だと信じ使い続けるでしょう。
(下手なりに)
少し恨み節かお説教臭くなってしまいましたが、
日本語教師は日本語だけを教えてりゃ、
WIN-WINでも万事OKでもないのです。
日本語以外の何かを考えておかないと、すぐに底が知れます。
WIN-WINというのは、
両者が心からそう思えて成り立つんです。
日本語教育で、日本語以外の何か。何でしょうね。
それを考えるのも、まぁまぁ楽しいものですよ(*^^*)
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