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もはや、日本語教師じゃない。

 

 

2021年7月29日

 

ちょっとだけ、ご無沙汰の西野です。

 

 

 

クリック腱鞘炎をうまく誤魔化しながら、
引き続き現地ベトナムへオンライン授業をしています。

 

 

 

渡航は、いつなんだ。いつなんでしょうね。
もう無理かもね(^-^;!? 無理かもなぁ。
こういう経験も、踏み台にさせていただきます。

 

 

 

さて、本稿のタイトルについてですが、
「ここのところご無沙汰」になった理由です。
つらつらと記していこうと思います。

依頼

 

春。

 

 

 

授業準備とあわせ、事業側の雑務もこなしていると、
委託会社からいつものようにメールが。

 

 

 

その内容は、
「日本の文化や社会通念上のことも、授業で担当してほしい。」
でした。

 

 

 

私は日本語教師養成講座を修了してから、
もう「初心者」という言葉には甘えられないほどの十分な時間を
費やしてきたわけなので、正直「授業」をしたいのです。

 

 

 

…が、昨年からのコロナ禍の影響で、
講師も複数名辞めてしまっていました。
通常ではあり得ない状況です。

 

 

 

「自分なんかに頼んでくださるんだから、よっぽど人手不足なんだろうな。」
…という独断と偏見も手伝い、結局引き受けることにしました。

外国人にとっては、すべてが「新鮮」。

 

早や2年近く前の話になりますが、
コロナ禍以前は現地ベトナムで、
「日本文化」を紹介した経験が、多少あります。

 

 

 

一番の教材になるのは、何と言っても「実物」です。
確かに「(いつまでも渡航できない)鎖国講師」の私は、都合が良いでしょう。

 

 

 

折り紙、100均物資、納税書、手ぬぐい、扇子、
自治体の防災ガイドブック、その他もろもろ。

 

 

 

あらゆる「身近」が活きる授業。
ベトナム人の生徒たちにとっては、すべてが「新鮮」のようです。
ちょっとだけその内容も紹介します。

 

 

【税金】

 

 

普通自動車の自動車税が3万円強。
毎年届くイヤ〜な「お手紙」を紹介しました。
3万円って、ベトナム人の月給レベル以上ですよ。そりゃ驚くわ。
ちなみにスクーターは2000円。安っ!

 

 

 

 

【折り紙ワークシップ】

 

 

ハイ出ました折り紙。
ただ、意外とバカにできたものではなく、
作業中は嫌なことを忘れられたり、集中力がつきます。
そして、良い気分転換になるようです。

 

 

 

 

【落語】

 

 

私も最近ハマり始めた「芸能」の一つ。
やり手の落語家は、湯呑の水を「涙」に見立てるのだとか。
テクニシャンですねぇ。

 

 

 

【災害対策】

 

 

来日した外国人は情弱になりがちだそうです。
「やさしい日本語」の防災ガイドブックとか、
各自治体の準備した外国語版を紹介しました。
これを機に、簡単な日本語でも検索できるように指導もしました。

 

「考えさせる」が、主旨。

 

つい最近担当した授業でのことです。
「日本人の心」と称し、ことわざや言い伝えを紹介しました。

 

 

 

それらを出汁に、
日本人って、こんな人たち!」を、
生徒たちには発表してもらうのですが、
それがまぁ、ありがたいことに良い内容ばかりなんですよ。

 

 

日本人は…
「親切」「勤勉」「規則を守る」「約束を守る」
ふーん。何だか、自分が恥ずかしくなってきました。

 

 

 

ただ、ここで「うんうん、そうだね。」なんて、
目を細めるだけのバカにはなりたくないので、
私はハッキリ言います。「そうじゃない。」って。

 

 

 

誤解を招かぬよう「確かに人によりますが」と注釈入れますが。
それでも強めに否定します。「みんなが、そうじゃない。」って。

 

 

 

私自身の経験上、
「3回言わなきゃ金を返せないような日本人」も、いるんですよ。
そいつ、結構「いい大人」です。
「こういう日本人だっている。」って、外国人には教えとかなきゃ。

 

 

 

「日本人は、〇〇。」そうですか。そう思うんですね。
でもあなた、それ100%信じて日本へ来ますか?
100%信じて、日本人たちと接しますか?

 

 

 

考える」いい機会にしてほしいものです。

もはや、日本語教師じゃない。

 

上述どおり、最近は基礎的で体系的な授業を担当することは減り、
「日本のこと・日本人のこと・日本社会通念のこと」を話すことの方が
多くなってしまいました。

 

 

 

「『日本語』の、授業させてくれ」が本音ではあるのですが、
これはこれで「自分には向いているのかもな。」と思えるのです。

 

 

 

…というのは、
私自身、日本社会にはブーブー言いたいような人間ですから、
より批判的・客観的になれるというか、生意気な言い方をすれば、
「外国人としての立場」に寄り添えるような気がするのです。

 

 

 

 

もう「日本語教師」の仕事、そっちのけですね(^-^;
胡散臭い伝導者とか宗教祖っぽくならないよう、
気を付けてはいるつもりです。

 

 

 

あとは「新しい自分」も発見できるのも、メリットの一つです。
これまでは「敷居高いかなー。」なんて感じていた歌舞伎とか文楽にも、
進んで興味をもつようになりました。

 

 

 

何にせよ、オンラインとはいえ、
こういう貴重な経験を相変わらずさせていただけるのは、
ただただ感謝です。本当だよ!

 

 

 

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