「ミスマッチ」って言葉が嫌い。
2024年1月某日
つい最近、私が担当しているクラスの学生が、辞めました。
日本語教師をしていて、こういうことは初めてです。
辞退した学生を、仮にDさんとします。
予てよりDさんは、オンラインで行う授業に合いませんでした。
頻繁に頭痛を起こしては欠席し、テストも受けられませんでした。
そしてここからは記していて複雑なところ。
頻繁に欠席をくりかえすDさんのことは、
教師たちの追加事務です。
皆口々に言いますよ。「仕事ですから。」当たり前だ。
約款にはそういうのも仕事だ、とあります。
仕事に感情を持ち込むあたり私はまだガキなのでしょうが、
「仕事ですから。」には「胡散臭えこと言うな!」といつも思ってます。
裏を返せば「一人間として、関わる気はない。」です。
もっとガキみたいなことを申しますと、
「お前ら腹の中では『さっさと辞めろ』と思ってるだろう。」
私にはこんなガキみたいなことを考え付く根拠があります。
本稿は、ちょっと自身の過去を抉(えぐ)る内容です。
「君に長く居てもらう気はない。」
予め記しておきますが、
私が今関わっている環境は、Dさんのような学生に良心的です。
「仕事」と言っても、私が知る限り以上の事務をしています。
↑『私が知る限り』…墓穴ですよね。
私は9年ほど前、フィリピンの現地採用者として勤めていました。
滅茶苦茶な文章で、そのときの過去を記した記事もあります。
要するに、社会通念的タブーな「前職のワルグチ」ってやつです。
どっかの怪しい宗教団体ではありませんが、
「人は口(くち)にしなくてもその人の考えが分かる。」
類の物言いは、それなりに信じるクチです。
それは実際にそう感じて確信した経験が、理由です。
フィリピンでの生活は悪いものではありませんでした。
フィリピン人の友達もできました。
たった一つの問題は「仕事の内容に関心が持てない」。
つまりは自己責任です。
それでも人って不思議なもので、
根拠なく「その集団にいたい」と考えるんですよ。
いたってメリットないのに。
わざわざ口(くち)にされなくとも、
「お前、どうしてここにいるの?」
「いつ辞めるの?」
ヤツらの心の声が、聞こえてたと思います。
(変なクスリやってたとかじゃないですよ(^^;)
勤めて1年弱、そこにいた駐在日本人には
「君に長く居てもらうつもりはないから。」
…と、ご丁寧に口頭で言われました。最低の職場です。
今の私なら、殴りかかかっているかもしれません。
そうして尻尾を巻いて帰国した私は今、
皮肉にも「辞めるのを待つ」立場になってます。
あの日のことを思い出し、胸糞悪くなってます。
私は絶対、アイツとはちがう。
「ミスマッチ」という言葉がキラい。
退職・転職話題となれば、よく「ミスマッチ」という言葉を聞きます。
私も何度もミスマッチを繰り返し、いまだにフラフラとしています。
「ミスマッチ」って、
『両者にズレが生じて不釣り合い』という意味だそうです。
これが個人的には気に食わない。
今回はとことんガキっぽいことを記しますが、
私は身を置いた環境の人間関係が良いならば、
ズレを修正できるし、釣り合う努力ができると思ってます。
「君に長く居てもらうつもりはないから。」
って言いぐさは、修正する努力をする気がないし、
むしろ不釣り合いを突き付けてますよね。
やっぱり、あのヤロウは最低だ。クズだ。●んだら良い。
そういうわけで、私はこの「ミスマッチ」という言葉に、
どうにも相手からの「上から目線」を感じてしまって、
とにかく癪に障るんです。
私は「マッチングなんてクソ喰らえ」って意味で、
「unmatch:アンマッチ(≒自分は比類ない)」と言います。
Dさんの今後
私みたいに、ジタバタして苦しんで欲しいと思います。
誤解なきよう「苦しい人生を生きろ」ってことじゃありません。
その先にはきっとunmatchな意味ある人生があるからです。
どこの馬の骨だかわからない他人に、
「あなたは『マッチ』する/しない」って評価されて、
トボトボ生きていくなんて、冗談じゃない。
私も、どこぞの国王も、Dさんも、何一つ変わらない。
食って、●ソして寝て、その日を懸命に生きるだけです。
それも堂々と。
Dさん、離れても一緒にがんばろうね。
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わりと昔の文章で、ちょっと恥ずかしいですが…。
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