「あまり」は便利で、あいまい。
2021年1月30日
オンライン授業も悪くないなーと思いつつも、
やっぱり余計ベトナムに行きたい西野です。
今回は未熟さと恥を承知で、
授業で取り扱った内容を少し公開(後悔?)します。
好き vs 嫌い
「好き」って対面で人にはなかなか言えませんが、
物とか動物、テレビに映っている人には平気で言えますよね。
ここ数年、年齢が近いアラサーと仕事した限り、
わりと強めの言い切りで「好きじゃないんで!」
って言う人が増えているように見受けます。
(例:鬱陶しい飲みニュケ―ションを断るときなど)
好き→好きじゃない→嫌い
「嫌い」って結構キツめの言葉だと思いますが、
そのうちもっと若い子たちが、使いだすかもね!?
私は意図的に、
「○○が嫌いです。」って言わせるドリルは作りませんでした。
それだけ、「嫌い」って対人覚悟が身に付いていないと使えないと思います。
ちがう視座に立てば、
「嫌い」とか「好きじゃない」を平気で使える人は、
対人覚悟がよっぽどあるか、全くないのだと思っています。
上手 vs 下手
「好き-嫌い」と少し似ていますが、
こちらにもカンタンに使えない表現が。
例文1「佐藤さんは歌が上手です。」
例文2「松本部長はテニスが下手です。」
おいおい、ちょっと待て!
部長をつかまえて、「下手」だと!?何様だお前は。
例文2は非文ではありませんが超失礼。
これが「日本語教える」ってことか…。
なーんて、大袈裟を撫でまわしている私です。
まぁ、目上であろうがなかろうが、
あまり他人に対して「下手」を使うのは勧めたくないです。
自分に関して使うのはアリでしょうけど。
(例:私はテニスが下手です。)
「あまり」わかりません。
ところで、
「あまり」という言葉を調べてみると
1.余ったもの。
2.物事の程度が期待・必要・普通以上なこと。
…と、あります。
これだと、「わかります」と言うときは、
期待・必要・普通以上でなければいけないのか!?
「あまり わかります」 → × うん。
「あまり わかりません」→ 〇 ふーん。(だよね)
日本語って不思議ですよねぇ。
「あまり」は「わかりません(否定)」につながるルールです。
「ぜんぜん わかりません」の方がよっぽど解りやすいです。
「好きじゃありません」、「上手じゃありません」、
「わかりません」、いずれの否定表現にしても、
アタマに「あまり」がつくと何故か控えめになります。
グレーゾーンを表現する言葉「あまり」。
便利ですが、とっても、あいまいです。
はてさて、
ベトナム人の学習者は「あまり」を使いこなしてくれるかな〜?
【追記】
ここ数か月、在宅でオンライン授業に取り組んできました。
その短い期間でわかったことは、
「できることが増えた!」というより、
「『できるじゃん』って解ったことが増えた!」です。
あとは、「やっぱりコレで間違ってなかった。」
自分が信じてきたことは、もれなく今、自分を助けています。
過去に自分を否定した連中を、無視して良かったです。
もちろん、冒頭どおり未熟と恥を自覚することも。
でも、今はこの流れを大事にしたいので、
このまま突っ走ろうと思います。
ケチつけられたら反省して、
反省したら修正してまた進む。
シンプルで、楽です。
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