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Vol.44 恩師の言葉

 

 

2022年12月8日

 

 

私には現役の学生時代「恩師」と呼べる人はいませんでした。
正確には「恩師」という人が分からなかった、見抜けなかったのです。
そのくらい、私自身が精神的にとても未熟でした。

 

 

 

「恩師」と気付けてそう呼べたのは、30を迎えたあと。
日本語教師養成講座でお世話になった先生たちでした。

 

 

 

今こうしてブログで好き勝手発信できるのも、
年上に楯突いて堂々と大喧嘩できるのも、
その「恩師」たちのお陰だと思っています。

 

 

 

そんな恩師たちに教わったことを、
自分への研鑽も含めて本稿に残しておこうと思います。

「学習者が相手」の仕事

 

私は今、ノウノウと「教師」を自称し、
いろんな人たちにお世話になってお小遣いをいただいています。

 

 

 

ただ、やはり教師も「教師だけ」やってるわけにはいかないのです。
管理運営業務とか、他の先生たちとの連携だって必要です。

 

 

 

そのなかで、いつも助けてくれる大切な人もいれば、
なぜここに居るのか解らない程ろくでもない人だっています。

 

 

 

でも、この職種は、
「同僚やお局の機嫌取りをする必要はない。」
学習者がすべての仕事だ」そう恩師は説きました。

 

 

細かな言葉自体は記憶しきれていないのですが、
上記したことはニュアンスが近いはずです。
(うろ覚えなんかーい)

 

 

 

この言葉を養成講座中に聞いたとき、
人間関係が苦手な私は、少し気が楽になれました。

情報収集は、自発的に。

 

日本語教師になろう。
養成講座は420時間、大学の教育課程は26単位〜、
がんばれば日本語教育能力検定試験合格…。

 

 

 

これらを経て働き始めると、日々の授業に追われるばかり…。
そして、大学や養成講座、検定試験で勉強したことなんて、
「何だっけ?」

 

 

 

過去の記事にも記したとおり「終わればすぐチャラくなる。
ま、これは私自身が勝手に唱えているだけなんですがね(^-^;

 

 

 

だから、すべての日本語教師に必要なのは、
常に最新の情報を取り入れようとする気概です。

 

 

この2番目のことは養成講座を通じ、
その恩師が実際にそう示してくれました。

 

 

 

日本語教師として、
私は国内外で異なる現場をここ2-3年間で見てきました。
だからこそ、情報の調べ方だって成長しました。

 

 

 

「色んな現場を見てください。」
「ダメなところはたくさんあります。」
「それだけ発展途上な業界なのです。」

 

 

 

これらは逆に、
「色んな現場の話を進んで聞きに行け。」
「ダメなところ・ダメなヤツは教材にしろ。」
「それだけ価値がある業界だ。」

 

 

 

そういう意味なんだと思って、胸に秘めています。

大切なのは、3つ。

 

さて、少し教授法的な話です。
学習者に体形的なことを教えるときの基本です。

 

 

 

体形的なことと言えば、何と言っても語彙や文法です。

 

 

 

初中級で、ある程度学習者が話せるようになってくると、
必ずと言っていいほど質問の嵐が起こる時期が来ます。
特に、副詞は学習者にとってカオスのようです。

 

 

 

たとえば私が今年受けた内容だと、

@ 「あらかじめ」vs「あらためて」

 

A 「あらかじめ」vs「事前に」

それぞれの違いについて質問を受けました。

 

 

 

@ は、おそらく語音の続き具合が理由です。
初見した学習者からすれば、似ていると思うのでしょう。

 

 

 

A は、自身で語彙の勉強をした学習者がする質問です。
因みに「あらかじめ」と「事前に」は、使用範囲が異なります。

 

 

 

学習者の疑問に答える或いは疑問を最小限に抑えるため、
必ず大切なのが「場面・ 接続・例文」です。
これも恩師の教えでした。

 

・使用する場面は、どんなときか。

 

・どのような言葉の前後に付くか。

 

・例えばどんな文を作ることができるのか。

 

この三つは、質問を受けたときに真っ先に考えるようになりました。
なかでも、私は「例文」が個人的に重要だと思っています。

 

 

 

実際に今年教えた学習者の中にも、
「先生、○○を使った例文をいくつか示してください。」
と、例文コレクターになった者が居たくらいです。

自分で「格言」を見つけよう。

 

今の私は恩師の言葉のお陰で、何とかやれています。
私のような者でも、学習者は最後まで付いて来てくれました。

 

 

 

もちろん恩師の言葉を胸に今後もがんばっていきたいのですが、
経験を積めば、今度は自分自身で「格言」を編み出したいです。

 

 

 

それは、なぜか。そうですね…。
私も誰かの役に立ちたいからかなー。
あの人の話、聞いといて良かった!」って、
他人から思ってもらえると嬉しいじゃないですか。

 

 

 

「格言」というのは大げさかもしれないので、
私自身で編み出せる「いいね(^^)bテク」ってところかな。
あと「マインドセット」。今の時代では本当に大事です。

 

 

 

当分先になるかもしれませんが、
そのためには先述通り「経験を積む」プラス「自己研鑽」ですね。

 

 

 

恩師方々、ありがとうございました。

 

 

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