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格差社会が無くなっては困る。

 

格差社会が無くなっては困る。

 

ずっと前から、経済格差は問題視されています。
時事にあやかるつもりはありませんが、
これについて考えることがあります。

 

 

格差社会は無くなりません。無くなっては困るのです。

 

 

私は上流層を『特権階級』と自分の中では呼んでいますが、
世の中に特権階級がいなくなってしまうと、
あまりよろしくないことが起こってしまいます。


能力差が浮き彫りになる。

 

人が平等に持ち得ないものの一つが、『能力』です。

 

 

格差が無くなると仮定します。
そうなるとまず、上流層の富は確実に下流層へ向かって流れていきます。

 

 

このことが起こすマイナス面が能力差の表面化です。

 

 

上流層が富を失えば、
これまで能力を活かして行っていた
経済活動が鈍化します。

 

 

そのことにより、
ビジネスを地域や海外に持ち込めなくなり、
結果、中流・下流層の雇用が失われていくのです。

 

 

逆に、下流層に富が流れると、
能力を活かさず、暴飲暴食・娯楽に走ります。
(但し、もともと高い能力と熱意のある人は別です。)
それ自体が消費を生むため、景気は良くなると言えるでしょうが、
上流層に比べると生産性の低い内容です。

 

 

能力の高い上流層の活動能力が鈍化。
これ自体が、経済スピードの鈍化を引き起こします。

 

 

つまり、上流層、『特権階級』の人間は、
やはり必要だということです。

 

 

有能な人間が、
資金の乏しい会社で能力の持ち腐れをしているのは、
明らかなオーバースペックです。

 

 

結果、
会社の上司からは『脅威』と見られ、
その有能な人間を弱い立場にするか、
本人は、あっさりと会社を見切ります。

裕福な人は、貧しい人を救わなければならないが…。

 

私の彼女はカトリックです。
毎週日曜日はミサに参加します。

 

 

私も在比中は、
日曜日に一緒に参加していました。

 

 

半分タガログ語なので、
全てを聞き取ることはできなかったのですが、
やはり牧師いわく、

 

『裕福な人は、貧しい人へ分け与えなさい。』

 

これが信条です。

 

 

一方ある政治家が、
シャンパングラスタワー理論たる経済拡大を企てました。

 

 

図の様に、上流層が潤い溢れれば下流層へ富が流れると言う原理に従い、
『経済拡大にはまずは上流層が潤うこと』そう唱えたのです。

 

 

『裕福な人は、貧しい人へ分け与えなさい。』

 

『経済拡大には、まずは上流層が潤うこと』

 

完璧な2つが、マッチしました。
これで下流層も豊かになると思われました。

 

 

そして、これが人の本性なのかと、がく然する結果が待ち受けます。
お金持ちが、もっとお金持ちになりました。
上流層のグラスは横幅を広げ、溢れることはなかったのです。

 

 

シャンパンタワー作戦むなしく、
結局お金持ちはお金持ちのままでした。

 

 

ある投資家の家庭では、
税金逃れのテクニックとしてゴルフ場を経営したり、
大量の家畜を飼育したりします。

 

 

さらに、プライベートパーティで貸し出す
豪華客船やヘリコプターには、
数億円のレンタル料がかけられると聞きます。

 

 

もうイヤになりますね。

 

 

そうまでしないと、もはや普通の暮らしや
自分のスタンスを保てないのかもしれません。
そう考えれば、逆に不幸かもしれません。
(ま…負け惜しみじゃないっ(^-^;)

 

 

負け惜しみの続きではありませんが、
上流層が裕福な暮らしをクリックひとつで世間に発信することで
『私は、幸せなんだ。』
という安心を得るだけが目的なのであれば…

 

 

中流・下流層上等です。

 

 

身近な幸せを毎日感じて、ぜいたくは、たまに。
私は、自由にできることが最優先事項です。
お金持ちは、どうぞお金持ちのままでいて下さい。
…というコトです。

絶対的貧困と、相対的貧困。そして…。


先日、池上彰さんのテレビ番組で、面白い話をしていました。


それは、『貧しい』には、2種類あるという話です。

・絶対的貧困

・相対的貧困

そのちがいは、

・絶対的貧困:人間として生きるための最低限の生活ができない貧しさ

・相対的貧困:最低限の衣食住は可能だが、やりたいことが、できない貧しさ


そして、私はその2つに加えて、


・皆無的貧困:裕福が大きすぎて、人としての生きがいを失う貧しさ
貧しいことなど、ありえない(皆無)のだが、
苦境も逆境も知らないから、どう生きて良いのか分からない人のことです。
(要するに心の問題ですね。)これが存在すると考えます。


『裕福な人は、貧しい人に分け与えよう。』
カトリックのこの教えに習えば、
裕福な人間は自治体や学校、貧しい某国の村に寄付するのが普通です。


しかし、先述のとおり、
『シャンパンタワー上流層激太り現象』が起こっている事実は、
皆無的貧困が存在している証拠です。


とにかく、
『自分の富は自分だけのもの!お金が無いと気持ち悪い!』
富が下流層に流れることを、決して許しません。


そこにはある種の、
自信の無さの表れや利他の精神の乏しさを感じてしまいます。


これを、人間の本性だとは考えたくありませんが、
ネットビジネスを使ってブラック商法をする人がいる現実に目をやれば、
間違いなく存在しそうです。


格差社会は、バランスが大事。

 

私は正直、格差社会は無くならないと感じていますし、
格差社会自体が無くなれば、世界はバランスを失うと考えています。

 

 

ことさら上流層について叩くのは、
実はそれはヒマな中流・下流層の妬みなのです。

 

 

自分の幸せをしっかり考えている人たちは、
貧富差関係なく、腐らず、妬まずに生きています。

 

 

もちろん過度な格差社会は反対です。
せっかく中流・下流層に高い能力や熱意のある人がいれば、確かに不公平です。

 

 

しかも能力も熱意もない人間が上流層にいて、
それらが幅をきかせる格差社会であれば、それは大問題です。

 

 

番組最後に、坂上忍さんがこう言いました。
『格差って深いね…。』

 

 

そして、お金を持つ、持たないに関わらず、
その人の熱意や能力に合った人生を、
何より幸せな人生を歩むためにも、
バランスのとれた格差社会であってほしいものです。

 

 

人が幸せを感じる価値観は、人それぞれ100%違います。
それに合わさるように、経済格差が存在するのです。

 

 

 

 

 

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