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鈍感と悪意。シングルハラスメントの正体。

 

 

『君もそろそろ地に足をつけてだねぇ…。』

 

『適齢期なんてないから、焦らず相手を探すんだよ。』

 

『コイツに誰か紹介してやってよぉ〜。』

 

『ひょっとして、まだ童貞なの?!』

 

 

これらは社会人時代に既婚者たちに好き放題言われてきたセリフです。
これらに共通して言えることは、やはり『鈍感』ですかね。

 

 

『悪意のない悪』ゆえに『最強の悪意』です。

 

 

男だからどう、女だからどうは、適当な言いわけ。

 

 

ある既婚日本人女性にこう言われました。
『実家にいたら、お母さんがご飯作ってくれるんですかぁ?』

 

 

この場合、どう答えると正解なのか毎回考えるものですが、
私は本心でないものの、決まってこう答えています。『ハイ、ソウデス。』

 

 

理由はふたつ。

 

 

@:相手の求めている答えだから(これは憶測)。

 

A:既婚女性が相手の場合、その女性のスタンスが守られる。

 

 

既婚女性の答えは決まってコレ。
『そうですよねー、いいなあ〜(切実)。』

 

 

実家にいれば確かに何でもあります。

 

 

自分以外の誰かがご飯を作ってくれれば『いいなあ〜(切実)。』は、
既婚女性の立場からすれば当然の答えでしょう。

 

 

ただし、この答えは『旦那が家事に非協力的な既婚女性』の答え。

 

 

夫婦間が話し合って、理解し合って、察し合って、
それこそ愛し合っていれば、お互いがフェアに家事をできるのでは?

 

 

それが、人間のでしょ。

 

 

男だからどう、女だからどうは、
思考を諦めた人間の適当な言いわけだったりします。
(まぁ、ある程度力が要る肉体労働は男の役目かもしれませんが。)

 

 

私は男ですが、ヘタな女性よりはよっぽどマシな料理を作れます。
【参考:フィリピン料理コロッケ
さらに毎日洗濯物を畳んで、食器も洗って、風呂掃除もしています。

 

 

理由はひとつ。
祖母の介護をしている母の自由時間を助けるためです。

 

 

こんな生活をしていれば、ノマド気取りで毎日が自由だと言える自由人たちは、
家事を1週間でもまともに続けることはできているのかどうかは、疑問です。

 

 

ハッキリ言って『生活』には休みがないぶん、自由もクソもないんです。
(メイドでも雇えるくらいの富豪なら話は別ですが。)

 

 

男女、両成敗。

 

 

@:実家でパラサイトシングルとしてだらだら資格取得の日々を送っている。

 

A:実家で父母の自由時間を助けるために、家事と資格取得を両立している。

 

 

大抵の場合、Aを外で話してしまうと、オカマか偽善者扱いされて、
@と答えれば『男ってみんなそうよね!』となぜか説教を喰らいます。

 

 

誤解をおそれず書けば、@を選べば人間関係が円滑にいく場合が多いです。
皮肉なようで、バカバカしいですよね。

 

 

この文章を読んでくださっている人は、
この文章をセクハラか何かと思われるかもしれませんね。

 

 

女性は自分自身のスタンスを保ちたいと考えますし、
男性も男性で、しょうもないプライドを守りたがります。

 

 

だからこの記事では、
『男ってみんなそうよね!』と言いたいだけの浅はかな女性も、
『だから女はダメなんだ!』と根拠ない結論付けする男性も両成敗

 

 

 

あなたの世界観だけが、男女のすべてじゃないって話です。

 

 

 

オッサン化したかのように社会的自立したパワフルな女性もいれば、
オカマと言われようが料理の腕が達つ男性だっているはずなんです。

 

 

シングルハラスメントは悪意なく施行される。

 

 

『ジョジョの奇妙な冒険』というマンガにはこんなセリフがあります。

 

 

君には敵意もナケレバ悪気もナイシ誰ニモ迷惑ナンカかけてナイと思っテイル。
自分ヲ被害者ダト思っているし 他人に無関心のクセに誰カガ 
イツカ自分を助けてクレルト望ンデイル。
だが ソレコソ悪より悪い「最悪」と呼バレルものダ 
他人を不幸に巻き込んで道連れにスル「真の邪悪」ダ

 

-ホワイトスネイク-

 

 

敵意も悪意もない悪。それが『最悪の悪意』です。
まぁ、『鈍感』そのものが『悪』ってことですかね(^-^;

 

 

『無知は罪ではない!』と考える人にとっては、
『いや、知覚できないだけで悪と言うのはちょっとどうかな?』
そんな意見をお持ちかもしれません。

 

 

賛否あるかもしれませんけど、
私個人はどちらかというと上のホワイトスネイク賛成派です。

 

 

被害者ぶる気はありませんけど、これまでの30年間、
『鈍感』には散々苦しめられてきたと考えるためです。

 

 

そして私には『大人を怒らせるとろくな目に合わない。』
という、6歳の頃に抱いてしまったトラウマがあります。

 

 

だから両親を見て『結婚って良いな。』と思った事なんて一度もありませんし、
『結婚しないの?』と(私にとっては)『最強の悪意』をもって尋ねてくる人の
質問目的を理解できたことがありません。

 

 

その思考はいつしか『これはシングルハラスメントだ。』になりました。

 

 

私の彼女はこんなトラウマを最後まで聞いてくれましたし、
公衆の面前で私は肩を震わせて大泣きしたこともあります。
ちなみに場所はフィリピンで、こういうローカルバスの中。

 

 

 

そんな事実なんて、
既婚者の赤の他人たちからすればほぼほぼの確率で…。

 

 

 

 

知ったこっちゃないんですよね。

 

 

 

 

私はそんな現実という真実を受け入れる度、
ぶつけようのない怒りをいっぱい感じてきました。

 

 

そして、表向きはず〜っとパラサイトシングルとして、
やたら優越感に浸りたい既婚者たちを立ててきました。

 

 

私はさっさと自由に動ける能力を手に入れて、
このしょうもない問答で溢れかえっている国を離れようと思っています。

 

 

 

英語も日本語も交えつつ、既婚者と独身者の価値観を、
こじんまりした一つの国じゃなく世界をまたいで話したいです。

 

 

案外日本の外にいる人達の方が、たくさん自分の答えを持ってるかも。

 

 

既婚と結婚が愛で全てだとノウノウと言える人が、
(たまたまかもしれませんが)私の周りにはとっても多いので。

 

 

そして、そんなノウノウとした人たちがいる環境は、
私の周りだけじゃないのは、色々調べていれば分かってきます。

 

 

どうか、察して欲しいものです。

 

 

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