『認められたい!』ってそもそも何で?
人は誰しもこんな気持ちを持ち合わせています。
認められたい!
学校や家庭、仕事に恋愛…
そして、人生。
このような人としての健全な欲求を、
『承認欲(しょうにんよく)』といいます。
そして世の中にはこの心理を巧みに使ったのち
拝金主義に溺れた人、そして金銭感覚まで狂わせる人もいます。
私は顔すらも分からない人から、
一通のメールを通じてこう言われたことがあります。
『あなたの焦りや不安が、承認欲求や怒りに変換される。』
会ってもいない赤の他人にここまで言われる筋合いないですけど、
『赤の他人』なんて世の中に腐るほどいるので、こんな人だっています。
や むしろ『赤の他人』だからこそ、
言われる筋合いのないことを好きに言えるのでしょうね。
何だか、赤の他人って面白いですね。
デリカシーのアリナシすら自由です。
(もちろん上の人はナシのパターンですけど。)
さて、『認められたい!』の話です。
私には、『認められたい!』と強く承認欲求に駆られていた時期があります。
おそらく、人生で一番そう考えていた時期です。
それは日本語が一切通用しない部署で、仕事をしていた頃でした。
フィリピン拠点の日系企業です。
入社したてのペーペーなので、駐在日本人たちから認められたい。
そして、所属部署には日本人が自分以外いないので現地スタッフからも。
『とにかく何でも良い、俺を評価してくれよ!』
こんな気持ちでジタバタしていた時期でした。
英語のブラッシュアップ、タガログ語を新しく習得、
日本人駐在員たちには慣れないおべっかや手モミ…。何でもやったつもりです。
(もちろん手モミなんて実際やってませんよ(^-^;)
はたして、その成果はいかに?
勤めて1年後。駐在員の日本人から、こんなひとこと。
『君に、長く勤めてもらうつもりはないから。』
承認欲求は、満たされないと本当に怒りに変換されるみたいです。
…って、精神科医でもないのにうれし気にこんなことを語りました。
とにかく、悔しい気持ちでいっぱいでした。
その怒りは、後の自分から冷静さを沢山奪い取っています。
・見返してやりたい、今すぐに転職してやる。
・自分は無能じゃないと自覚したい。
・豚のように働いて生きていくなんて冗談じゃない!
・もう二度と、誰からも雇われるもんか。
まぁ、今も上のいくつかは残っていますけど(^-^;
このように冷静さを失ってしまったお陰で、
再び『赤の他人』に好き放題言われる日々。
くり返すんですね。
ただし、怒りは使いようです。
そのエネルギーをやたら八つ当たりに使うか、
マジメな他人の足を引っぱるために使うか、
自分の信念を貫いて戦うために使うか…。
それも個人の自由です。誰にも文句は言えません。
私なら『怒り』のエネルギーを八つ当たりに使わず、
賢く戦っていくためにすべて捧げたいと思いますけどね。
『認められたい。』
結果には2パターンあります。
@:認められた ⇒ …という自己満足に呑まれて現状維持か衰退。
A:認められなかった ⇒ 怒りに変換される。怒りを活用するのは人次第。
有効活用っていうのは、もちろん正当にその怒りエネルギーを使う場合です。
決して他人を不幸にするために使う場合ではありません。
アレコレと好き放題書き綴りましたけど、
『認められたい』という承認欲求は生理現象です。
どれだけ余裕ぶっこいてる人にだってありますし、
本当に万人に『認められている』人にすらありますし、
充たされない場合もあります。(案外充たされない場合が多い。)
『認められたい』って何?…この問答は、
ただの生理現象だよ。そんなもんさ。
…で片付いてしまいがちですが、
認められるか否かで、その人の人となりは解りそうです。
ある種、人の判断基準ですね。
…って表現すればそれはちょっと腹黒いかな?
『承認欲求』なんてやたら賢げな言葉を使うと、
逆にその人の底の浅さも見えてしまうものです。
スケールは大きく。人生はそんなもんじゃないはず。
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