ド失礼な日本人が多いので、気を付けて!
2018年8月19日
先日、現役の高校生から問い合わせがありましたので、
その内容を一部引用させていただきます。
こんにちは
私は大学受験生のK(女子17歳)です。
将来は外国に行きたいので、外国語に関係した大学を目指しています。
夏休みに合わせて、そこのオープンキャンパスに行くことにしました。
そこで、いくつかそこの生徒さんや先生に質問をしたいのですが、
どのようなことを聞くべきでしょうか?自分で考えた質問はこんなカンジです。
↓↓↓
・留学はできますか?できるならどこの国ですか?
・英語を使うためにはどのくらい勉強すれば良いですか?
・外国にいて大変なことは何でしょうか?
・日本人の私たちの英語でも通じますか?
(以下、省略。)
などと、すでに出尽くすほどの質問を考えている彼女。
意識が高く、スゴく真面目なんだなという印象を受けました。
こういう質問をもらったときに、決まって私が注意喚起するのは
カルチャー・ショックについて。
外国に行くのなら、その国の人たちの文化を受入れて尊重しないとダメです。
…が!
いるんですよ本当に。ド失礼な日本人たちが。
現地で暮らさせてもらってるクセに、
『手羽先が食いてェ〜!』なんて言えるおバカな日本人が。
だからその子には伝えました。この二つだけは訊いとけ!
・異文化交流で起きた、過去のトラブルを教えてくれ。
・↑それは解決したのか?それとも反目しあったままで終わったのか?
大学側もドキっとするんじゃないでしょうか。あざとい教授たちなんかだと、
『うん、じゃあ、君ならどうするかね?』
…みたいに逆質問とかしてきて、誤魔化そうとするんじゃないでしょうか。
ところで、文化には2種類あります。
それが『見える』文化と『見えない』文化です。
どういうコトなのか?
つまり表面化してる『文化だねぇ〜』とのん気に分かっちゃう方が、
『見える』文化です。たとえば食べ物や建物、服装とかでしょうか。
一方でトラブルが起こったことで初めて『しまったなぁ…』と気付ける方が、
『見えない』文化です。要するに、下のようなコトです。
・時間感覚(厳守かルーズか)
・価値観(何を『幸せ』と考えるか など)
・されてムカつくこと
・絶対やっちゃいけないジェスチャー
ブルックス(1975)は『文化』の英語表記cultureの頭文字を使って、
これら二つをラージシー『C』とスモールシー『c』に分けました。
見える文化の方が『C』、見えない文化の方が『c』といった具合です。
この質問、そこの大学教授にしたら面白そうじゃないですか?
・先生、ラージシーとスモールシーって何のコトですか?
そこの教授も『ハ?』みたいな顔するかもしれません笑
さて、少し脱線しましたけど、
異文化交流は何も『日本人』が主役じゃないです。主役なワケないです。
『日本人の感覚』が染みついてるから、失礼なことも平気で言えちゃう。
オマエの感性なんて誰も欲してない。イヤなら日本に帰れ。
その高校生の彼女には、早い段階で柔軟な感性を身に付けてもらいたいものです。
まだまだお若いので、強制はしませんが。
ま…
お馬鹿な日本人なら
外国行きたいなー。→パッパラパー→カルチャーショック→もうやだー!
…で、ハイお終いですから。初めから『準備しよう』と考える思考回路なんかないでしょう。
本件に挙がったような質問が考えられている時点で、彼女は大丈夫だと思いました。
『準備』を意識できている時点で、格が違う。
幸せなキャンパスライフを過ごして欲しいものです。
異文化交流では異文化接触自体はもちろん、
そこで文句垂れるような『トラブル』の方に注意しておきたいところです。
意外に失礼な日本人の方が多いんですよねぇ…。
私自身も自戒の気持ちを込めて、そのコを応援したしたいと思います。
ガンバレー(*^^*)
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