履歴書を書くことが大キライな理由。
転職・退職には、エネルギーが要ります。
会社を一度以上退いた人には、
本人だけにしか解らない理由が必ずあります。
その理由が前向きなものでないと、
もう一度社会に受け入れてもらうことは難しいようです。
しかし、前向きに仕事をやめる人などいるはずもないのです。
仕事はその人が食べていく手段なので、
よろこんでやめるようなことは考えにくいと思います。
心身共にコントロールが大変なのです。
せっかく一度は解放されたのに…。
会社をやめると登録していた転職サイトやハローワークから、
『早く次の働き手を見つけ、歯車になれよ。』
そう言わんばかりに次々とメールが送られてきます。
確かにこのままではいけない。
うっかりそんな気持ちに急かされて
世間体が気になっている不自由な人たちは、
一体どれくらいいるのでしょう?
せっかく組織の束縛から一度は解放されたというのに…。
支援金にしてもお世辞にも十分といえない人もいるでしょうし、
息つくヒマも与えてくれない社会にモチベーションが余計下がる人もいるでしょう。
帰国後、転職に焦っていた私もその一人でした。
ですので、登録していた転職サイトやハローワークの
お知らせは全て削除し、自分が勤めたい会社にメールと履歴書だけ送りました。
結果は、1発採用。
その際の転職活動にかけた資金は、
履歴書、クリアファイル、便箋代:500円ちょっと。
移動費:1400円×2往復=2800円。
以上です。
自分の意志と判断で行動すれば、
何事も可能だと分かった瞬間でした。
反吐(へど)の出る就活セミナー
私個人、履歴書を書くという作業が大キライだったので、
書く以上は完璧に、そして一発で採用されることを目指してやりました。
もしその会社が私を一発採用しなかったらと思えば…
想像するのも恐ろしいです。
それくらい履歴書作成はキライでした。
思い出せば昔、参加した就活セミナーでは、
『手書きの履歴書を作りなさい。
手書きはその人がどんな人か、分かるのです。』
などと聞いたことがありました。
ワードでさくっと作れば本人も面接対策をする時間が確保できるし、
応募者の人柄が本当に気になるのであれば、
直接会って話せば良いではないかと思います。
そして、パソコンで打ち込んで作成した履歴書は、
有無を言わさず本人に返送する会社もあるのだそうです。
(ひどい会社だとそのままシュレッダーだとか…。)
人事は、ヒマなんでしょうか?
このことが本当に思慮浅くムダなことか…。今となれば疑問です。
『まだそんなことで人選を決めているのか?』と思います。
有能な人材が埋もれていく裏側。
手書き履歴書だけを選ぶ会社には、
思慮浅い点が、たくさん見られます。
その理由です。
会社の人事が、手書きの履歴書を選ぶ。
⇒ まず、その作業自体が時間のムダ。
⇒ 有能な人材を、会社自ら逃してしまっている。
⇒ 『有能であるが、身体の不自由が原因で、
手書きが十分にできない(前職で握手のしすぎなどが原因)。』
そういう人への配慮が全くない。
ほんの一例です。字だけバカ丁寧に書いた応募者より、
はるかに会社に貢献できる人はたくさんいるのに、
その可能性を会社自ら潰してしまっているのです。
このように、
有能な人材が埋もれてしまっている理由は、たった一つ。
有能な人は、会社側の権威をおびやかす可能性があるからです。
カンタンな話、その会社は
『自分たちの方が上だぞ。』というスタンスで、
権力をおびやかす存在におびえている人の集まりです。
つまり、最も損するのは、
『バカ丁寧に手書き履歴書を作成した有能な人間』です。
履歴書が大キライになった、最後の理由。
最後にもう一つ、
履歴書をまじめに書くのがバカバカしいと感じた理由です。
ある会社では、面接中に人事の片割れが、
応募者の車を確認しに外へ出るのだそうです。
その理由は、
『車にも、応募者の性格が現れるから。』
じゃあ、
車で来ていない人は?
面接前日に当て逃げされ、車のサイドミラーが傷付いている人は?
近所が畦(あぜ)道で、たまたまタイヤに泥がついていたら?
ハッキリ言って、バカバカしく感じます(>_<)
もちろん一流の企業や職場の人事は、
人となりだけで済まさず有能な人材を選び、
さらに育てていくシステムがしっかりしています。
そもそも、一流の企業は有能な人選など関係なくせず、
システムにフィットできる人を見極め採用します。
『人となり』と言っては何かと人を選びたがるのは、
『自分たちの都合の良い様に、いてくれるかどうか』
を見ているだけの、会社人事側のエゴです。
自分の説明書は自分で進化させ、何者にも決定権を与えない。
履歴書は、自分自身の説明書です。
それは社会にもう一度関わろうとする人が、
魂を込めて会社のために作るものです。
ただ、世の中ではせっかく書いた・作ったその説明書を、
まちがった方向で理解し良し悪しが勝手に決まります。
先述通り、手書きかそうでないかだけで、
履歴書を廃棄する会社もあるほどです。
自由になって私は、
自分の説明書は自分だけで管理し、
常に進化させることを決意しました。
それがこのブログ上に日々書くことでもありますし、
大切な人と自由に生きる時間が、
それを『間違いじゃないよ』と証明してくれています。
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